2009年4月29日〜5月2日の4日間、三重蝶友会メンバー5名で沖縄県北部やんばるの森を探検してきました。



三重蝶友会のNさんが飛行機の手配から現地での移動・宿泊まですべて準備してくださいました。
(Nさんの完璧の段取りに感謝!)
津なぎさまち − セントレア − 那覇 − レンタカーで名護〜国頭村

飛行機から2日目に車で渡った古宇利島が見える。


1日目:午後に那覇空港着レンタカーに乗り高速道路で名護市に向かう。
途中の伊芸パーキングで沖縄そばを食べてから外の庭を散策しているとアミハラを発見。
感動的ではないが籠脱け一種ゲット??

初日は時間も無いし、やんばるは無理なので皆で「美ら海水族館」に行くことに決めていた。
お〜〜っっ、聞きしに勝るド迫力のジンベイザメ!


夕日に照らされた海を背景にジャンプするイルカも撮影することができた。美しいぃぃ〜♪




2日目:早朝6時、予約してあった探鳥ツアーに参加するため 道の駅「ゆいゆい国頭」に集合。
(5時出発にもかかわらず、Nさんが送ってくれました)
沖縄県国頭村:国頭ツーリズム協会(KUTA)Cコース【やんばるの野鳥観察】です。
ツアーの車に乗り、やんばるの林道をヘッドライトを点けて走らせる(クイナを轢かないためだ)
クイナがよく見られる地点に近付くとライトを消してゆっくり車を進める。
時々前をアカヒゲが横切るが、見られるのはカラスとキジバトばかり、。しばらく進むと道路脇に出ました!
さらに進むと何羽か道に出てきて、ガイドの兄さんの指示に従い遠くに停車した車中から撮らせていただきました。

暗くてブレ画像の量産となったが、なんとか証拠写真以上のものが拾えたぞ〜♪


次は、アカヒゲ。
道中でもチラッと見えたがやはりしっかり見てみたい。
アカヒゲを探して歩いているときノグチゲラの声とドラミングが聞こえた。
声がする方向を見ていると地上に降りて採餌するノグチゲラの♂が目に入ったが撮影は飛び去る姿のみ。
まあ、見れただけラッキーか、、。
ここで、ガイドの兄さんがリュウキュウハグロトンボを指差してくれた。本州のよりブルーが綺麗だ。
さらにアカヒゲのポイントに向かう、遊歩道を少し歩くと美しい声が谷に響き渡る場所に着いた。
歩道の側にいるアカヒゲの♂を見つけてもらった。結構近くまで寄って来る。
400mmF5.6レンズのピント範囲である3.5m以内に来てしまうので私が後ろに下がる始末である(しかし暗い)


♂を横目にもう少し進むと♀も現れた(これも近い)



これで目標にしていた3種の確認を達成できたぞ〜♪ ガイドのSさん、ありがとうございました。



9時過ぎ、道の駅に戻り皆と合流し、再び違う林道を通り北端の岬に向かう。
やはり昼近くとなると道路に出てくる野鳥の姿は少ない。
奥ヤンバルの里というところを通り、辺戸岬に着いた。
沖から吹き付ける風が強いが気持ちの良い場所だ。
セッカがよく鳴いている。 イソヒヨの巣立ち雛もいた。




島の西岸を南下して古宇利島に向かう。
海に架かる橋を渡る。両側に見える青い海が美しい。



島ではベニモンアゲハ、シロオビアゲハなどが見られた



本島に戻る途中の屋我地島でシロガシラの声を聞く。近いのでこれは撮っておく。


アジサシ類の特別保護区となっている羽地内海を見渡したがなにも飛んでおらず残念だった。
ただ、ここの干潟でカニを食べているオオメダイチドリを見ることが出来たのが嬉しい。


いったんホテルに戻り、もう一つ申し込んであったナイトツアーに出向く。
自然体験「モンパの木」の夜の体験ツアーというやつだ。
名護市役所近くの駐車場でガイドさんの車に乗り換えて夜の名護岳方面に向かう
名護岳に向かう途中で車を停めて懐中電灯を持って探検する
2種類のホタルがたくさんいて小さな光りを灯している。
遊歩道の手すりには、ヤモリやマイマイ、変わったゴキブリもいた。

オオコウモリを探す。なかなか見つからなかったがやっと樹上で木の実を食べているのを発見。


近くでコノハズクとアオバズクの声が聞こえるので探したが残念ながら見つけることが出来なかった。


浜辺に移動。
オカヤドカリを集めてみる。あとで放して砂に足跡を描かせるためだ。
続いてツノメガニを探す。砂浜に直径5cmくらいの大きな穴を開けて棲んでいる。
一匹掘り返してみた。名前の通り、目に角があり、放したらすごく足が速かった。



ここで、個人的には感激した生き物を見つけた。ブラーミニメクラヘビである。
ガイドさんですらオカヤドカリがミミズを食べていると見間違えたほどミミズそっくり。
自分で言うのもなんだが、テレビで観た記憶から「メクラヘビでは?」と気付いたのがエライ!


そんなこんなで、楽しい驚きの連続のナイトツアーだった。(ガイドのBさんありがとうございました)




3日目:朝8時ホテルを出発。皆で比地大滝キャンプ場に行く。(入場料300円)
ここはアカヒゲが多い。滝に向かう歩道を注意深く歩くと何個体か見ることが出来る。
いる場所が暗いので撮影しても手ブレばかりだが♂も♀も撮ることができた。

渓流で水浴びをするアカヒゲ


遊歩道にはシリケンイモリがたくさん歩いている。
イボイモリを探すが見つからず残念。


滝に到着。普通に歩けば片道1時間くらいだろうか?
森の生き物を観察しながら歩いたので随分時間がかかった。
この森にはイシガケチョウが多い。
比地大滝そのものはどうってことはないが、渓に転がっている岩がすごい。
かつては上流に鎮座していたと思われる巨大な岩がたくさん転がっている。




午後、キャンプ場を出て、再びやんばるの林道を行く。
ここでもいろいろな生き物を見た。その中でもコノハチョウはこの森で是非見たかった蝶だ。
Nさんが探してくれました。葉っぱそっくり!!



さらに林道を進むと道路にヘビが!! しかし残念ながらハブではない。
後で調べるとリュウキュウアオヘビらしい。
トカゲも見つけた。本州のトカゲに似ているが、これも調べたらバーバートカゲというらしい。

アサギマダラもちらほら見える。同行のFさんが何頭か溜まっているところで17頭マークした。


美しい蛾、オキナワルリチラシを発見。


やんばるの雰囲気を醸し出している木性シダ類の「ヘゴ」です。




4日目:最終日、名護岳を周ってから那覇を目指して帰る方向へ移動していく。

ナイトツアーで周ったところの昼間の環境を確認する。
リュウキュウメジロがデイゴの花に来ているのが撮れた。


ここで家内がナナホシキンカメムシを見つけてくれた。
カメムシにしとくのはもったいないくらい美しい。


ツマベニチョウを見かけたが、なかなか花にとまらず撮影が難しい。


名護の海を後にして、那覇方面に走る。




途中、道の駅「許田」でタコライスアーサーそばを食べる。
そばは美味かった、タコライスは期待していたほど美味ではないが普通に食べれた。
Fさんがぜんざいを注文したが、かき氷の金時のようなものであった。



食事を済ませ、さらに南下すると県民の森という看板が目に入ったので行ってみたが特に成果なし。
そのまま東側に走り米軍演習地の側を通り抜けると金武町のほうに出た。
田んぼとか野鳥とかの看板が目に入ったので行ってみようということになった。
そういえば金武町は探鳥地で有名なところではないか。

田んぼに着いた。最初に目に入ったのがアマサギの群れだ。


この辺の田んぼは稲ではなく田芋を作っている。セイタカシギが5羽いた。


その他、アオアシシギ、ホウロクシギ、ダイサギ、チュウサギが見られた。


足早に沖縄の田んぼの風景を堪能して那覇に向かう。
夢のような4日間であった。


今回のツアーは、移動ルートをGPSロガーで記録していった。
やんばるの森での移動データは利用したエコツアーに迷惑がかかるので公開できないが
データはGoogleアースにこのような形で表示される。便利な装置が出来たものだ。
カメラの時計を正確に合わせておけば、どの位置で撮ったものかをすべて調べることが出来る。



オマケ: ご当地の動物注意標識も撮れました。




今回のツアーを企画案内してくださった、Nさん、同行のMさん・Fさん、また陰ながら応援してくださったTさん、ありがとうございました。


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