南海日日新聞 2001年11月25日(日)付 (TOP)
●沖永良部でマーキングしたアサギマダラを再捕獲(写真)
 長距離を移動する大型のチョウとして知られるアサギマダラが、 三重県の多田弘一さん(59)、和美さん(50)夫妻のマーキング調査によって、 紀伊半島から直線距離で約千キロ離れた沖永良部島まで飛来していたことが二十四日、確認された。 沖永良部で本土からの渡りが確認されたのは初めて。さらに沖永良部で再捕獲されたチョウは、 和美さんが先月十四日に三重県で捕獲し、放したものと同じチョウであることが分かり、 あまりの偶然に夫妻もびっくりしている。
 アサギマダラは北海道南部以南に分布する大型の美しいチョウで、春になると涼しい北を目指して移動し、 秋には越冬のため南下する。奄美では喜界島や奄美大島で本土からの渡りが確認されているが、 沖永良部島では今回が初めて。おそらく台湾まで南下していると予測されているが、 まだ台湾での再捕獲は報告されていない。奄美など南西諸島に生息するリュウキュウアサギマダラとは別の種類。
 多田さんは三重県の開業医。 いまだに謎の部分が多いアサギマダラに魅せられ、 妻の和美さんとともに三年前から全国でアサギマダラの姿を追いかけている。 今回は連休を利用して二十二日に沖永良部に来島。 二十四日午前、和泊町の越山公園で和美さんが放したチョウを偶然にも本人が再捕獲した。
 チョウを捕らえた和美さんは、自分が十月十四日に三重県南牟婁郡御浜町で捕獲した時に記した 「Kタダ298」のマークが羽根に入っているのに気付き運命的な出会いにびっくり。 「うそみたいな話で本当に驚いた。遠く離れた南の島でもう一度会えるなんて」と驚きを隠せない様子で語っていた。
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